本当にあったパチプロのはなし

ちょっと変わった経験談や、ギャンブルとの向き合い方について書いています。

あっち側とこっち側と受験と社会不適合者とギリギリとパチンコ屋

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生まれ育った街はお世辞にもガラの良い地域とは言えず、高校進学率は50%ぐらいで、残りの半分はヤクザに直行するか、その後の一生の大半を刑務所で過ごすか、10代か20代で早死にするか、そんなところだった。みんな貧しかったし悪かった。頭も心も。

 

父親はそんな街の中では比較的成功者であって、私立大学を出て上場企業に勤めていて、裕福とは言えないまでも決して貧乏ではなかった。自身の大事な一人息子が、掃き溜めのような街で学び育つことを危惧したのかどうかは分からないが、幼稚園の時に受験をさせられて、家から1時間ぐらい離れた学校、中学までエスカレーター式の国立の小学校に入学した。いわゆるお受験組ってやつだね。

 

同級生の親は、医者とか、弁護士とか、ニュースキャスターとか。いわゆる上流階級の連中が多かった。とはいえ、小学校6年間と中学校3年間の合計9年間、みんな一緒に過ごした仲間みたいなものであって、格差を感じたことは一度も無かったし、隔たりを感じたこともない。

 

ただ、やっぱり違うんだよ。人間の種類が違う。

 

あっちでは3時のおやつにショートケーキを食ってる時間に、こっちでは発砲事件を起こしたチンピラが逃げ回っている。あっちでは夜10時にお寝んねしてる時間に、こっちではブランコでぶん殴られている。あっちでは昼休みにトイレでタバコをふかしている時間に、こっちではトカレフを通常分解している。あっちでは親の後を継いで歯医者になって、小金持ちの奥さんの歯をホワイトニングしている時間に、こっちでは定職に就かず、毎日のようにパチンコ屋に入り浸っている。

 

まぁ、確かにあったな。もうちょっとマシなルートもあったんだ。少なくとも、まともでいようと努力した時もあった。4年間もスーツを着てサラリーマンをやっていたんだから。 

 

ただ、上等だよ。全然上等なんだよ。悪くない。たかだか無職、ガタガタぬかすな。全然最悪じゃない。生活の為に盗みを繰り返したり、ゆすりたかりだまくらかしをシノギにしているわけじゃない。

 

世の中にはどうしても真っ当に生きれない人間がいるんだよな。社会不適合者っていうのかな。生まれなのか、教育なのか、なんかよく分からんが、まぁそういう人間はいるんだよ。パチンコ屋はそういうギリギリの人間の受け皿になってる側面は絶対ある。他にも色々あるんだけど、一番、生活に密着していていて身近なのはパチ屋だね。だからちょっとだけ許してもらえるとうれしいな。ちょっとだけでいいから。

 

俺はやっぱこっち側なんだよ。あっち側じゃない。別に見上げてるわけでも見下しているわけでもない。でも、生命保険も、庭付き一戸建ても、メルセデスも、ウブロも、セントバーナードも、山崎35年もいらない。

 

これを読んでいる人の大半はたぶんあっち側だと思うんだけど、俺はこっち側の人間だし、こっち側の人間の味方だよ。あっち側からこっち側に落ちてきた人は、もちろん戻れるなら戻った方が良いし、行けるなら行ったほうがいい。若いなら全然行ける、間に合うよ。けど、こっち側も別に悪くはないぜ。気楽にやればなんとでもなるよ。

 

というのを、実家から帰る途中の電車で、ビールを飲みながら舐達麻を聞いている最中にふと思い、ここに書き記しました。ちなみにフィクションです。おわり。

 

 

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