本当にあったパチプロのはなし

ちょっと変わった経験談や、ギャンブルとの向き合い方について書いています。

伝説の中華料理屋に行った話

f:id:shohn656:20201119224715j:plain

あれはコロナで休業していた時…だから4月とか5月の話になるのか。もうあれから半年も経つんだね。早いもんだ。

 

私は基本的にほとんど外食。朝も昼も夜も外食。昼は食べない日も結構多いし、たまにコンビニとかで買ってきたものを家で食べることもあるんだけど、自炊はまずしない。今の家に引っ越してきてから2〜3年経つけど、キッチンはシンクしか使ったことがない。

 

別に料理が全くできないということではないよ。学生時代、飲食店のキッチンでバイトしたこともあって、よほど凝った料理以外は概ねつくれると思う。でもしない。出前もほぼ取らない。最近ではUberイーツなるものが流行ってるらしいんだけど、Uberも含め、出前などほとんど取ったことがない。せいぜいナポリの窯(ピザのチェーン)ぐらいかな。

 

なぜ自炊をせず、出前も取らず、外食ばっかりなのかというと、なんでなんだろうね。特に理由はないんだけど、あまり家でご飯を食べたくないのよ。面倒くさいというか、結局外で食べた方が楽だしいいかな的な。

 

私みたいな嗜好、もしくは思考の人間は結構いて、独身男性であれば、分かってくれる人も多いんじゃないかな。

 

外食っていっても別に毎日居酒屋を飲み歩いたり、フレンチレストランに行っているわけではないよ。大抵の場合、定食屋とか、チェーンの牛丼屋とか、カレー屋とか、ファミレスみたいなところ。

 

 

話は冒頭に戻って今年の4月頃

話は冒頭に戻って今年の4月頃、パチンコ屋も休んでたし、映画館も休んでたし、カラオケも休んでたわけなんだけど、飲食店は開いていた。開いていたのはいいんだけど、時短営業とか、テイクアウト専門にしているお店が結構あった。

 

昼はいいのよ。朝も別にいい。だけど夜がキツい。チェーン店が軒並み時短営業になっていて、22時にお腹が空いても、手持ちのお店では開いているところが無かったのよ。なので、新規開拓する必要が出てきた。具体的に言うと、個人経営の比較的ワイルドなお店を探す必要があったわけよ。

 

行ったことないお店、特にわけのわからない屋号のお店に行くのには、まあまあの勇気が必要。暖簾をくぐって店主と対峙する瞬間は緊張の一瞬。チェーン店なら「いらっしゃいませ」オーラが出ているけれど、個人経営の汚い食堂みたいなところって、それより先に、「お前誰や…?」みたいな雰囲気を出してくるからね。

 

私がコロナ禍中に見つけた伝説の中華料理屋もそんな感じだった。

 

何回か前を通ったことはあったのよ。最寄り駅の近くにある古びたお店で、なんとなく雰囲気で中華っぽいなということは分かるんだけど、ラーメン屋の可能性も30%ぐらいあるし、そもそも飲食店ですらない可能性も40%ぐらいある。それくらい看板は暗くボロボロ。

 

最初からその店目当てに家を出たわけではなくて、その日は22時とか23時ぐらいにお腹が空いて、駅前のなか卯に行こうと思ったんだけど、深夜帯はテイクアウト専門になっていた。なんか近くにお店がないかなーと思ったらあった。ボロボロの中華料理屋が。

 

うーん。ちょっとボロボロすぎるんだよなこの店。どう考えてもまともな店じゃない。ただ、開いている店はここしかない。しょうがないチャレンジするか。

 

店は狭く、10席ほどのカウンターと4人がけの座敷が一つ

店は狭く、10席ほどのカウンターと4人がけの座敷が一つ。意外にも店内は賑わっており、私が入った時には3名のグループが座敷に、1人がカウンターで飯を食っていた。

 

お店の名誉の為に言っておくと、古びているのは外観だけで、内装は超キレイにリフォームされており、掃除も行き届いており、壁も床も厨房も全てピカピカで清潔だった…と言いたいところなんだけど、全然そんなことはなく、目に付くところ全てが古ぼけていた。

 

丸椅子はゴムがすり減ってガタガタだし、座る部分が裂けて、ウレタンのクッションがむき出しになっていたし、机はビー玉が転がるくらい斜めに傾いていた。ていうか、店自体が若干傾いてんじゃないかな。

 

昭和40年代から使われているであろうメニューはボロボロで、ほとんど文字が判別できず、戦後の混乱期に闇市で購入したであろう中華鍋は、コゲにコゲを重ねて、ダークマターのように漆黒だった。店主は気弱そうな老人で、マスクなど当然つけていない。私はボロボロのメニュー表の中で、ギリギリ日本語の体裁が整っていた「生姜焼き定食」という文字を発見し、それを注文することにした。

 

「生姜焼き定食お願いします」

 

「ふへぁ〜ぃよぉう」

 

小声だったので聞き取るのに苦労したのだが、店主の老人は確かに「ふへぁ〜ぃよぉう」と言った。基本的に定食屋の返事は「はーい」もしくは「はいよ」みたいな感じがほとんどだと思うのだが、この店は「ふへぁ〜ぃよぉう」らしい。まぁ別にいいんだけど。

 

春秋戦国時代の遺跡から発掘されたような

春秋戦国時代の遺跡から発掘されたような、今にも取っ手が取れそうなフライパンを振ること5分。ついに目の前に生姜焼き定食があらわれた。

 

出てきた生姜焼き定食は、超普通の見た目をしていた。キャベツの千切りとマヨネーズが横に添えてあって、まさに定食屋の生姜焼きって感じ。強いて言うなら、豚肉がコマ切れであるということぐらいしか特徴がない。

 

逆に期待外れというか、コゲコゲで真っ黒の肉とか、もういっそ豚キムチみたいなものが出てくるんじゃないかと思っていたところに至極普通の生姜焼きが出てきた。まぁいいんだけど。

 

まぁ、とりあえず食うか…と思い、一切れを口に入れた瞬間、椅子から転げ落ちるような衝撃を脳に感じたね。

 

美味いのよ。信じられないくらい美味い。今まで食べた生姜焼きの中でダントツで美味い。ミシュランでいうと、27つ星くらい。なんなら、世界各国全ての豚肉料理の中で1番美味いんじゃないのこれ。たぶん、使ってはいけないやつ入ってるよこれ。絶対ウィード的なもの入ってるって。それぐらい美味かった。

 

私は美食家ではない。別に舌は肥えていないし、美味しいのハードルは低い。それでも30年以上生きているわけで、生姜焼きなんか死ぬほど食ってきた。それでも断言できる。あの店の生姜焼きは間違いなく世界で一番美味い。

 

この時点ではまだ伝説とは言えない

だがしかし、この時点ではまだ伝説とは言えない。私の伝説認定は結構重い。世界一美味い生姜焼き定食を出す時点でかなりレベルの高い店であることは確かなのだが、他のメニューも確認する必要がある。

 

後日、再度訪問した際、店主に聞いてみた。

 

「このお店。一番メインは何なんですか?」

 

「ラーメンふへぁ〜ぃよ」と店主は答えた。

 

どうやらメインはラーメンらしい。よくあるじゃないラーメン屋なんだけど、定食が充実しているお店。ここもそうらしい。

 

であるならば、ラーメンを食べるしかないじゃない。颯爽とラーメンを注文しました。

 

「ふへぁ〜ぃよぉう」

 

弥生時代の遺跡から出土したかのような弥生式土器で麺を茹でること1分30秒。ついに目の前にラーメンがあらわれた。

 

出てきたラーメンは、超普通の見た目をしていた。パッと見た感じ醤油ラーメン。本当に特徴のない醤油ラーメン。学食とか、空港の飲食店で出てくるようなごく普通のラーメン。麺はちじれ麺。詳しくないのでよく分からんが、太麺でも細麺でもない普通の麺。

 

スープを飲む。ふむ、ふむふむふむ。麺をすする。ふむ、ふむふむふむ。

 

なるほどなるほど。メチャクチャマズい。信じられないくらいマズい。なんだこれ。スープは喉が痛くなるような苦みがあるし、麺はパサパサ。はっきり言って、マルちゃん麺づくりの方が1000倍くらい美味い。

 

その後、何回か通ったんですよ

その後、何回か通ったんですよ。ていうか、今もたまに行っていて、色んなメニューを試しているんですけど、基本的には全メニュークソマズなんですよね。ただし、生姜焼き定食だけは信じられないほど美味い。世界一美味い。たぶんシャブはいってるねあれは。

 

これはまさに伝説。伝説の中華料理屋というほかないでしょう。まぎれもなく伝説認定です。

 

 

 

にほんブログ村 スロットブログへ
にほんブログ村